「国際物理オリンピックに参加して」 西口 大貴 リレー・エッセイ 2-4
「国際物理オリンピックに参加して」 西口 大貴 2007年イラン大会 西口 大貴 今、パリ→東京の飛行機の中で感傷に浸りながら文章を書いています。2年余りのパリでの研究生活を終え、東京へ向かっています。なぜ僕はパリで研究をしていたのか?今後何をしていくのか? 僕はいま、物理学の研究者として、微生物の個々の運動原理や、その群れに潜む普遍法則を理解すべく、主に実験によるアプローチで研究を進めています。 […]
「国際物理オリンピックに参加して」 西口 大貴 2007年イラン大会 西口 大貴 今、パリ→東京の飛行機の中で感傷に浸りながら文章を書いています。2年余りのパリでの研究生活を終え、東京へ向かっています。なぜ僕はパリで研究をしていたのか?今後何をしていくのか? 僕はいま、物理学の研究者として、微生物の個々の運動原理や、その群れに潜む普遍法則を理解すべく、主に実験によるアプローチで研究を進めています。 […]
「作法としての物理学に惹かれて」村下 湧音 2006年シンガポール大会 2007年イラン大会 2008年ベトナム大会 村下 湧音 日本で物理オリンピックの国内大会が初めて開催されたのは2005年のことだった。アインシュタインが特殊相対性理論をはじめとする偉大な3つの論文を発表した「奇跡の年」1905年から100周年を記念した世界物理年の事業の一環としての開催だった。私が物理学に興味を持ったのは間違 […]
私と物理「ラジオ少年から宇宙の研究者へ」 日本学術振興会学術システム研究センター所長東京大学名誉教授佐藤 勝彦 私は小学生の頃からベルをつくったり、モータをつくったりするなど電気工作が好きな子供だった。あるとき、父親にねだって鉱石ラジオのキットを買ってもらって作ったことから、電波というものが不思議でたまらくなった。何も見えないのに、たくさんの電波が飛び交い音の信号を伝えてくるからである。鉱石ラジオ […]
「国際物理オリンピックに参加して」 谷崎 佑弥 2006年シンガポール大会代表 谷崎 佑弥 私は小さい頃から理数系の科目が好きな子供でしたが、物理学を研究しようとまでに熱中するとは高校に進学したときには夢にも思っていませんでした。そんな私が大学で物理を専攻してもう10年ほど経ってしまいました。振り返ってみれば、そのきっかけは高校生の時に物理チャレンジや国際物理オリンピックに参加したことだったのは間 […]
「国際物理オリンピックに参加して」 渡邉 明大 2015年インド大会代表 2016年スイス大会代表 2017年インドネシア大会代表 渡邉 明大 名だたる大先生方が記されている、このIPhO2022リレー・エッセイの一端を担うにはあまりに若輩者ですが,物理オリンピックに深く影響された一学生として筆を執らせていただきます。 私が物理学という学問を本格的に志したのは中学3年の秋頃だったと記憶しています […]
研究生活を振り返って 日本物理教育学会会長村田 隆紀 私は1958年(昭和33年)に京都大学理学部に入学して、物理学を専攻した。高校時代は物理が大好きであったが、今思うとそれは物理の問題を解くことが好きだったということに過ぎなかった。大学に入って物理や数学の授業を聞き始めると、それまで自分が思っていたものとは全く違う世界であることに気付かされた。物理の授業でいきなり見たこともないベクトル演算子が出 […]
「響灘の夕日と馬頭星雲」 元日本天文学会理事長東京大学名誉教授岡村定矩 私が天文学を目指したきっかけは一つの写真との出会いであった。 高校の図書館で偶然手に取った写真集[i]にあった「オリオン座の暗黒湾」である。その神秘的なひびきもさることながら、そこに写っている馬頭星雲が胸を打つほど美しく見えたからであった。山口県の西端にあった私の生家は、海に比較的近い山中の西南に向 […]
「ライフチェンジング・イベント」 国際物理オリンピック2022実行委員長日本学術振興会 理事家 泰弘 国際物理オリンピック2022の実行委員長を務めることになった。この種のことの常として、断るに断れない方からの依頼だったことが第一の理由だが、そもそも物理でメシを食わせてもらう道を選ぶきっかけとなったライフチェンジング・イベントが懐かしく想い出されたからでもある。個人的な昔話をすることでリレー・エ […]
「理研23号館」 国際物理オリンピック2022監事東京電気通信大学名誉教授有山正孝 私が何時、如何なる契機で物理学を志したのか、明確な契機は思い当らない。言えるのは小学生の時代(1936―1947)にそのような気持ちが徐々に固まったようだということである。その遠因の一つは、私の父が物理学者であったことと、幼い頃から特に可愛がってくれた叔父の一人がまた物理学科の出身であったことにあると推測される。 […]
令和2年(2020年)8月 第53回国際物理オリンピック(International Physics Olympiad:略称IPhO)は、2022年7月の開催に向けて2018年4月に一般社団法人国際物理オリンピック2022協会を設立し、Webサイトを開設し、広報活動と募金活動を開始して参りましたが、このたびの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、1年間シフトして、2023年7月の開催に […]