国際物理オリンピック(International Physics Olympiad:IPhO )とは、
大学入学前の青少年を対象とする国際的な科学のコンテストであり、数学、物理、化学、生物学、地学、地理、情報の各分野の国際オリンピックが開催されています。国際物理オリンピック(International Physics Olympiad:IPhO )の第1回大会は、1967年にポーランドで開催されて以来、ほぼ毎年開催され、2023年夏の日本大会で第53回を数えます。
日本は2006年の第36回大会から毎年参加しており、派遣された代表選手たちは優秀な成績を収めています。
(参考) 国際科学技術コンテスト 国際科学オリンピック 小林誠先生 応援メッセージ
IPhO2023 会長・組織委員長のご挨拶
第53回国際物理オリンピック2023日本大会が、2023年7月10日より8日間の日程で、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターを主会場として開催されました。コロナ感染症等の影響で4年ぶりの対面での開催となった本大会は、81国、392名の選手の参加を得て成功裏に終了し、所期の目的を達成しました。
国際物理オリンピックは参加国における物理教育の発展に寄与することを使命としています。試験において良い問題を出題することはこの使命を果たすための重要な要素であり、主催国に課せられた任務です。このため、組織委員会では早い段階から出題・採点に当たる科学委員会を立ち上げ、準備に当たりました。関係者のご努力により、実験2問、理論3問の良問を作成することができました。
また、参加者は大会期間中、さまざまな行事やエクスカーションを通じて、我が国の産業や文化に接する機会を持ちました。こうした経験は、オンライン開催では得られないものであり、改めて対面での開催の意義を確認するものとなりました。
開催資金につきましては、科学技術振興機構(JST)を通じて国からの支援と合わせて、寄附や賛助会員会費により、企業、団体、個人から多大な支援をいただきました。これらの支援に対し、心よりの謝意を表します。大会の運営は、多くの方々の協力なしには成し遂げられないものであり、関係者の献身的努力に賞賛と謝意を表します。
2023年12月
国際物理オリンピック2023組織委員会 委員長
略称:IPhO2023 TOKYO JAPAN
日程:2023年7月10日(月)~17日(月)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
主催: 一般社団法人 国際物理オリンピック2023協会
国際物理オリンピック2023(IPhO2023)組織委員会
後援:文部科学省
共催・スペシャルサポーター:以下のとおり
IPhO2023日本大会の経費を賄うための公的支援と募金などの支援の状況について
多大なご支援を頂いている団体や個人の方々は、本ページ最下部記載のとおりです。
また、スペシャルサポーターには、参加する選手に向けた応援メッセージを伝える機会、大会会場においてサポーター組織を紹介するためのパネル展示や静止画や動画を提供する機会、科学技術体験コーナーを設ける機会などを提供し、本大会の関係者がサポーターへの理解を深めてもらうよう努めました。
スペシャルサポーターからの応援メッセージ
第53回国際物理オリンピックは、Webサイトを開設し、広報活動と募金活動を開始しましたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、1年シフトして、2023年7月の開催になりました。
これまで、企業、自治体、中・高等学校(生徒、教諭、保護者)並びに、マスコミ等の各方面に、幅広く、国際物理オリンピック日本大会の開催の意義や我が国の中学・高校生の物理教育の振興と物理をはじめとする自然科学分野での次世代人材の育成に寄与するための各種活動を知っていただけるように、広報活動に力を注いできました。
日本大会の開催に向けた広報活動の1つとして、このWebサイトを通じて、①何故、物理学に興味をもったか? ②物理学の面白さ・素晴らしさは何処か?等について、これまで、我が国の物理学研究を牽引されてきた先生方と国際物理オリンピック大会参加者OB(当時は高校生)を合わせて、38名の方に「IPhO2023リレーエッセイ」として寄稿して貰いました。難しい学問・教科と思われている物理学を多くの方々に親みを持って身近に感じていただきければ、幸いです。
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